のぼり旗の印刷における生地の種類について
のぼり旗の印刷では、様々な種類の生地が使用されます。
使用目的はサイズによってもどれを選ぶかが変わります。
最もポピュラーなものが、ポンジと呼ばれる
ポリエステル製のものです。
価格も安価で耐久性もそこそこあることから
コストパフォーマンスは高いものとなります。
印刷時における色抜けも良いので制作しやすい生地となります。
おすすめは京都のれん株式会社です。
そしてそのよく見かけるのぼり旗ポンジーよりも
数倍厚手のものとなるのがトロマットです。
布目があるマット感があるもので
高級感を醸し出すものとなります。
存在感があるので、のぼりの旗としての宣伝効果は高いものとなります。
そしてテント生地に近い耐久性を誇るのがターポリンです。
長期間使用するのであれば最適となる耐久性を持つものとなります。
その性能を活かすための印刷技術を必要とするために
費用もそれなりには必要となります。
もちろん、染め作業によるものと比べるとはるかに安価で済むので、
長い間使用するのぼり旗には向いているものとなります。
それぞれの生地にも特性があり、デザインや用途によって向き不向きが
ありますので、わかりにくい場合はのぼり旗の印刷業者に問い合わせて聞いてみましょう。
デザインの修正を依頼しようとするとデザインを最大限に活かした方法を教えてくれるはずです。
のぼり旗に欠かせない!染めの技術の歴史と技術の移り変わり
自然界の草花や木皮、土などを布に直接こすりつける擦り染めが、縄文時代から弥生時代に行われていました。
染めというよりも色素をこすりつけて装飾をした程度のこの行為が、染めのはじまりといわれています。
その後仏教が伝来したのと一緒に、養蚕や染色の技術が日本に伝わりました。
擦り染めよりも染まりがよく、より色素を定着させる染めの技術が日本でも使われるようになります。
描き絵と摺り絵がもっとも古い模様染めであるといわれ、その後三纈と呼ばれる
絞り染めやろう染めが行われるようになりました。
絞り染めは、布を糸で絞って漬け染めをする染色方法です。
天平時代に伝わってきたこれらの模様には、唐風のスタイルが強く見られました。
しかし平安時代に遣唐使が廃止され日本独自の文化が発展したことにより、
三纈はさらに複雑な表現の辻が花染めへと発展を遂げました。
江戸時代になると染めの技術はさらに洗練され、友禅染めなどの独自の染め方が発展しました。
武士の袴模様には緻密な型紙、庶民の生活の中には中型や藍染の筒描など、日本中に広まっていきます。
餅粉をこね蒸して作った粘り気の強い糊で模様を施した筒描は、お米を主食とする日本を象徴する染め物であるといえます。